ATXケースについて


 少し前、新しいマシンを構築するにあたって新たにATXケースを購入しました。といっても、本当はマシンを作る為というより、たまたま近所のPCパーツショップを覗いたら結構ビビッとくるものが有ったので思わず買ってしまったのです。
 では、なぜこのケースに惹かれたのか?というとまずデザイン。ぱっと見、IBM製ではないか?と思わせるスリットと色使いにまず気に入りました。そして、次にサイドパネル式であること。時々パーツの交換のためケースを開ける事が有るので、コの字型ケースよりサイドだけ開けられる方が、何かと都合が良いのです。

 そして、電源ユニットにサービスコンセントが付いている事。最近のATX電源の多くはこのコンセントが付いていない為に、余分に電源コンセントが必要だが、これはそれが不要なのです。

 この様な点が気に入って、購入はしたのですがその当時使っていたのはAT電源のCylix6x86チップを積んだマシンだったので、ATXマザーを購入するまでお預けとなっていたのです。

 で、先日やっとATXDual-CPU対応マザーとCPUほかもろもろを購入してやっと1台のマシンとして構築したのですが、実際に組み込んでみてこのケースの悪い点がちょぼちょぼ見えてきましたので、一度ここで整理しておきます。

 これを読んだ方はこう言った点を注意して購入してはいかがでしょうか?(要は、失敗談ね)

■ まず、最初の失敗.「サービスコンセント」
 全部繋いだ後、電源を入れようと思ってモニターのメインSWをONにした途端、モニターの電源が入ってしまいました。どうやら、このサービスコンセントは本体の電源状態に関係なく常に電源が供給される様なのです。(つまり、オーディオアンプやビデオデッキなどで言う非連動だったのね)
 結局、モニター用のコンセントは必要とはしないのでまぁ、半分は助かったけど、いちいちモニターの電源も切らなければならないのはチト不便。
 

■ 第2の失敗「放熱性能」

 まぁ、これは期待して買った訳では無かったけれど...PentiumIII/450MHzのCPUをデュアル動作させて、しかもクロックアップで、558MHzまで上げた状態でWindows98を使っていたら(従って実際には1CPU動作)CPUの温度は55度を超え、システム温度も37度近辺まで上がった。まぁ、これはこの後比較的このままの状態で安定しているので、許せるかもしれないけど、電源が結構発熱するせいか、筐体のサイドや電源上部がかなり熱くなってくるのが結構気になった。本当に、手で触ったら熱くさえ感じるのだ。まぁ、気温30度を越すクーラー無しの部屋で本棚の中にモニターと隣り合わせて置いているのが原因かもしれないけど....電源のファンからでてくる風がどうも少ないのが気になるといえば、気になる。で、電源を良くみてみると、電源本体に空けられているスリットがどうも少ないのだ。だから、ファンで頑張って吐き出そうとしてもケースのスリットが小さい為効率良く排気出来ないみたいなのだ。
そこで、先日ケース用のFanを購入したのだが...
■ 第3の失敗「ケース用冷却ファン」
 先のケースが熱くなる件でどうにも気になったので、近所のPCパーツショップでファンを買ってきました。Justの1400円のファンとSANYOの3400円のファンの2つが有ったのですが、ファンの部分を良くみると、どうもJustの方にはバリが結構目立つのです。バリが有るという事は高速回転で風を切る音が出てうるさいのでは?と思って泣く泣く * 2000円も * 高いSANYOのファンを購入しました。
 で帰って取り付けようとしたらケースのファンが入るべき部分よりファンの方がちょっと小さいのです。どうやら、サイズを1ランク小さいものを選んだ様で....でも、ちょっとファンをひねると一応ねじ穴が合って締め付けられる様になったのでそのまま取り付ける事にしました。そして、電源ケーブルをマザーボードに取り付けて、電源を入れると...「なんだぁ?この音は!」とあまりの音の大きさに驚いてしまったのだ。モーターの音というより、風の音という感じだったので、一度ファンをケースから外して単体で動かしてみました。すると、風の音は殆どせず、若干モーター音がするだけなのです。(疑ってしまってごめんなさい、サンヨーのファンさん。)
 どうやら、諸悪の根源はまたまたケースに有った様なのです。で、良く々見ると、フロントパネル下部のスリットには小さい穴が開いているだけで、奥にファンを設置したとしても風がまともに吸えるとは思えないのです。大きな音の原因は、この小さな穴を通してファンが必死になって空気を吸っていた音だったのですね。で、パネルの下部にも穴が開いていなかったので、カッターとペンチで下部を完全に切りとって下から空気を吸う様に加工してみました。
 しかし、確かに下から空気を吸っている様だが音はあまり小さくなりませんでした。結局、穴を裏から全部ふさぐ方が良いのかも知れませんね。
 

■ 第4の失敗「発熱」

 第2の失敗の放熱性能と若干関係あるかもしれないけど、実はこのケースにPentiumIII/450MHzを2機、ATAPI-CDドライブ1台、SCSI-CD/Rドライブ1台、IDE-HDD/20GB1台、SCSI-HDD/1GBを2台も詰め込んでいるせいか、ドライブの発熱もかなりのもので1時間も動かしていると、ドライブ周辺が触っていられないほど熱くなってしまう事が判明。特に、SCSI-HDDは古いせいか結構発熱するので、ちとヤバイ感じなのです。やはり、5インチベイに取り付けるアタッチメントとそのフロント部に小さなファンが付いているやつで強制的に冷やさないとそのうちドライブが死んでしまうかも知れないと真剣に思ったので、日本橋に出かけた際に5インチベイ用のファンを買ってきました。5インチ->3.5インチ変換を兼ねたもので、小型のファンが2つ吸いこみで付いているものです。そして、ドライブ取りつけ部は全体がアルミのファン形状になっていて、ちょうど大型のヒートシンクにファンが付いている様なものです。これはかなり効果があり、その後ドライブ周辺は生暖かい程度になりました。
 

■ 第5の失敗「HDD用クーリングファン」

 第4の失敗で効果を発揮したクーリングファンですが、なんとここにも欠点が。実は、クーリングファンを漁っていた時、値段やデザインなど吟味したのですが、一つだけ忘れていた事が有りました。それは、エアフィルターの事です。お世辞にも綺麗では無い私の部屋にはいろんなホコリが漂っており、おまけに猫の毛なども...そんな中このファンが動作していると空気清浄機では無いですけど部屋のホコリを見事に吸ってくれることが判ってしまいました。その為1週間もするとスリットにうっすらとホコリが溜まってくるのです。が、このファンにはエアフィルターが付いて居ない為、スリットをスリット(^^;)通り抜けた小さなホコリはどんどんマシンの中に入っていく事になってしまうのですね。あんまり想像したくないけど、そのうち筐体内に細かいホコリが溜まり、それが湿気てショートなんて笑い話にもならない事態が起こらないとも限りません。もし、これから買われる場合はぜひフィルター付きで前面から交換できるタイプのものをお勧めいたしますです。(^^;

と、1ヶ月程使って見ましたが、結局このケースの評価としては『あまりお勧めできないなぁ』って感じですね。結局、今はサイドパネルを外して使用しています。その方がCPUやシステムの温度が低いので。

価格(8,500円)やデザインは悪くは無いのですけどねぇ...(-.-)

■ スペック
メーカー  :Justy
型    番:CAT-6003
ドライブベイ:5インチx4、3.5インチx1(FDD用)、3.5インチステルスx2
電    源:250W/ATX
サイズ   :W180xD495xH420mm
重さ    :8.5kg

 

■ 総合評価
デザイン    ●●●●○:すき嫌いが分かれる所だが嫌味が無いデザインだと思う
価  格    ●●●●○:250W電源付きで税込み8,500円なら安い方では?
メンテナンス性 ●●●●○:スライドドアタイプのケースで、しかもドライバー要らずのねじが付属
冷却能力    ●○○○○:電源の冷却能力に大きな不満
拡張性     ●●●●○:5インチベイ4スロット、3.5インチx2+FDDは魅力
総合      ●●○○○:なんと言っても冷却能力で魅力半減!

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1999.09.18 / text by loose@aic.gr.jp

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